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Column 幼稚園だより 2ページ目

6月の幼稚園だより


									
KidsCreationのAfterschoolのために階段を上がる子たちに”Hello!”と声をかけると、必ず “Hello!”と返してくれます。
小学生になった彼らを見かける時、ふと数年前のこと思い出します。
Preスクールに通っていた頃、お母様が「この子、全然落ち着きがなくって、ずっと走り回っているんです…」と困り顔で言われていた男の子。
小学2年生になった今では、落ち着いた、ゆったりとした足取りで自分のクラスに向かっていきます。
ランドセルを背負ってお友だちとおしゃべりしながら玄関で上履きをはこうとしている女の子。
彼女がButterflyクラスの頃、玄関で靴を履きかえ教室に入るまで、毎日のようにドラマチックに泣き叫んでいた時期がありました。
「この子はこの先大丈夫なのだろうか、、、」そんなふうに思われる時があったとしても、数年後には、「あの頃はそうだったね」と笑って話せるくらい子ども達は成長してくれるものです。
そう、子どもたちは常に物事を吸収し、大人の目に見えるところも、見えないところも、常に変化し、成長しています。
 
一方、私たち大人が忘れてはいけないのは、私たち自身も、ほんの数十年前は幼い子どもだったという事。
そして、あの頃から一日、また一日と過ごす事によって少しずつ成長し、変化して今の自分となり、そしてこれから先も変化し続けられるという事です。
歳を重ね、少々癖がつき、そこかしこが固くなってきたからといって、成長を諦める必要はありません。
成長する事については、子どもたちほど優れた先生はいません。
現役の子どもたちと共に過ごす濃厚な時間の中で、「人間の可能性」を直に感じながら、常に柔軟に成長していける恵みを味わいたいと思います。

5月の幼稚園だより


									
新年度が始まると、朝の登園時、「ママー! ママがいいー!」と大きな声で泣く子ども達の声でエントランスが急に賑やかになります。
先日、これを聞いたNoahが“Sound of April!(4月の音だねえ〜!)”と言っていました。
 
この声を聞いていると、その涙の理由の「真っ直ぐ」さに心打たれます。
一人の子どもがママがいい、パパがいい、お家に帰りたい、という気持ちで流す涙。
こんなに真っ直ぐな涙の理由が他にあるでしょうか?
「そうだよね、ママと一緒がいいんだよね」と同意するしかありません。
口を大きく開けて、涙をいっぱい流しながら「ママー!」と全身に力を込めて泣き叫ぶお友だちのところに、以前、同じように泣いていたお友だちが、入れ替わり立ち代わり寄ってきて、頭を撫でてあげたり、「あそぼ」と誘ってくれたり、「ママはあとでくるよ。」と冷静に教えてあげる事があります。
この子たちは知っているのです。
ママやパパがいないスクールでどんなに心細く感じるのか、その気持ちが痛いほどよく分かるのです。
そして同時に、ここにいれば安心で、ここの先生たちと一緒にいれば面白い事ができる事も知っているのです。
そしてもちろん、ママやパパはお迎えの時間になったらきてくれる、ということも知っているのです。
そう。彼らは文字通り体で体験して、自分を温かい腕の中にハグして受け入れ、涙を拭いてくれる先生やお友達がKCKにはたくさんいるんだ!ということを学んだのです。
一緒に歌を歌い、lunchを食べ、お外で遊び、世の中はこんなに広く、素晴らしいという事を色々な方法で教えてくれる先生や仲間たちがいる幸せを知っているのです。
KCK の学びの第一歩はここから始まります。
 
ゴールデンウィークが開けると、おさまりかけたSound of AprilがSound of Mayとなって復活するかもしれません。
でも、心配はいりません。
子ども達はお互いに声をかけ合って励まし合い、先生とたくさんスキンシップを交わし、日々成長しています。
お子さんの成長する力を信じて、温かい「いってらっしゃい。See you!」の声がけをどうぞ宜しくお願いいたします。
 
Have a wonderful vacation.

4月の幼稚園だより


									
三月のある日、教室のカーテンの影にてんとう虫が止まっていました。
無言で私に教えてくれた男の子に、人差し指を口に当て、「ヒミツにしようね」というサインを送ると、神妙な顔をして、同じサインを返してくれました。
でも、なんだか落ち着かない様子でソワソワしています。
きっと、誰かに見つからないか、気が気じゃないんだろうな、と思っていると、もう一度寄ってきて「お外に出してあげる」とささやくではありませんか!
“Good idea!”と、私が賛成して窓を開けると、彼はカーテンからてんとう虫をすくいあげ、”See you!”と言いながら、外に出してあげていました。
てんとう虫は小さな手から真っ逆さまに落下しかけたのですが、その言葉に元気をもらったのか、一気に羽を広げて、どこかへ飛んでいきました。
てんとう虫を自由な世界に羽ばたかせてあげたその手は、とても柔らかく、やさしい手でした。
これから先も自然界の命を尊重し続ける手であって欲しいと、願わずにはいられませんでした。
 
 KCKの園庭では、春になると、子どもたちがよく土の中のミミズを見つけます。
ダンゴムシも、アリも活発に動きまわる姿を見かけます。
虫たちだけではありません。
木々の冬芽はほころび、コブシ、モモ、アンズ、サクラ等の花が開き始めます。
命の美しさ、はかなさ、そしてたくましさ。
寒い冬が過ぎ、温かい春の到来と共に、園庭では命の活動が見えるようになってまいりました。
それらの命からの学びは、子どもたちの無意識の中にしっかりと刻み込まれていくに違いありません。
 
 子どもたちとたくさんのドキドキとワクワクを体験した2022年度がまもなく終了します。
今年度、保護者の皆様から頂いたご理解とご協力に感謝申し上げます。
4月になるとそれぞれの子が一学年上がり、新しい年度がスタートします。
一人ひとりにとって素敵な春になるよう、お祈りしています。
Have a wonderful spring vacation!

3月の幼稚園だより


									
Cocoon Skyblueの教室には、気持ちを表す言葉の横に、紙コップがついた表があります。
“Happy” “Sad”はもちろんのこと、 “Silly” “Excited” “Worried” “Angry”など、8つの感情があります。
登園した子どもたちは、自分の名前が書かれたスティックを、その日の気持ちを表す言葉の横に入れます。
Circle time 中に、Cynthiaがスティックを一本ずつ持ち、名前を呼んで、 “Why are you happy today?(今日はどうしてハッピーな気持ちなの?)”と一人ひとりにたずねます。
“I’m just happy!(なんだかハッピーなの!)” と答える子もいれば、“I’m happy, because my mommy and daddy are happy!(パパとママがハッピーだったから!)” “I’m happy, because I had a yummy breakfast.(今日の朝ごはんが美味しかったから!)”など、思いおもいに理由を述べます。
先日の節分の日には、 “I’m scared, because demons are coming today(今日は鬼が来るから怖い気持ち。)”と語ってくれた子もいましたし、 “I feel silly today, because I like being silly.(今日はなんだかふざけたい気分。)”と笑いながら話してくれる子もいます。
1日を過ごすうちに、気持ちが変わったからと、途中でスティックの場所を動かす子もいます。
 
自分のスティックをどこに入れるか考える時、子どもたちは、一瞬自分自身を見つめます。
さらには「どうしてそう感じるの?」と質問され、もう一度自分を見つめ、言葉を探し、答えます。
毎日繰り返し取り組む事で、お互いの気持ちがわかる上に、お友だちの言葉から学びあう機会にもなります。
同時に、自分がどんな発言をしたとしても、表現した自分の内面をクラス全員に受けとめてもらえる体験へとつながっているのです。
 
この取り組みを始めた時に、どうしても自分のスティックをどの紙コップにも入れたがらないお友だちがいました。
入れたくなったらいつでも入れていいよ、とだけ伝えておくと、1週間後には、楽しそうにスティックを入れる姿がありました。
そして、その理由を聞かれる度に、彼は誰よりも嬉しそうにお話ししてくれるようになりました。
周りのお友だちがする事を観察し、なるほど、と納得して自分を表現した時、それまで想像したこともなかった人と繋がる豊かさを経験できたのでしょう。
お友だちや先生に自分を受けとめてもらえる経験は、人の心を確実に開く事を教えてもらいました。
 
6クラスの朝はそれぞれの先生たちのスタイルで始まります。
先生が一人ひとりに”Good morning! How are you today?”とハグし、おしゃべりしながら始まるクラス。
“I am happy!”など自分の気持ちを子どもが書く事から始まるクラス。
先生が歌いながら一人ずつ “How are you?”と聞いて回るクラス。
どのクラスでも、一人ひとりの子どもたちがどう自分を表現し、心を動かし、お互いに繋がる経験ができるか、日々ワクワクと真剣に工夫を凝らし、毎朝子どもたちを受け入れています。

2月の幼稚園だより


											
“OK, let’s get ready to play outside!(お外遊びの準備をしよう!)”
これは、KCKのお友だちが大好きな言葉です。
温かい時期はcolor hatをかぶり、bottleを肩から斜めがけにすると準備完了。
準備ができたお友だちから一列に並びはじめます。
寒い時期は、bottleを持つ前にjacketを着ます。
早く遊びに出たい焦りのためか、jacketを着るのを嫌がる子、焦りながら羽織ったjacketがなぜか上下逆になってしまい、チャックが行方不明になっている子、袖が裏返しになってしまって途方に暮れている子、そしてジッパーが閉められなくて助けを求める子、色々な様子が見られるひと時です。
”I can’t! I can’t!”の大合唱になりかねないこの時こそ、チャレンジのチャンスです。
 
こんな時、Aikoは”You can try together! Let’s do it together!(一緒にやってみようよ。一緒にチャレンジしようよ。)”と、自分の上着のジッパーを外し、子どもたちの正面に立ちます。
”Step 1! You can pull this one ALL the way down, and put them together.(ステップその1! ここをいちば〜ん下まで下げて、ぴったんこにくっつけます)”, 
“Step 2! You can put this inside, and go ALL the way down to the end! (ステップその2! こっち側のこれを中に入れて、いちば〜ん下まですと〜んと下げるよ)”, 
“Step 3! Make sure you have everything straight.(ステップその3! 全部をピーンとまっすぐにするよ)”, 
“Step 4! You can zip up, up, up! See? You can do it! (ステップその4! 上へまいりま〜す! ほ〜ら、できました!)
自分のジッパーでゆっくりと実演しながら、説明してくれるAikoの手元を見る子どもたちの目は、真剣そのもの。
教えてもらってすぐにできた子にとっては、”Look, Aiko! I can do it!”と、満面の笑みを浮かべ、自分の手で出来た事に感動、興奮する瞬間です。
運悪く布地がかんでしまい、ジッパーが上がらなくなったり、そもそものスタートポイントが整えられなかったりして、その時に自分で出来なくても大丈夫。
毎日繰り返すうちに、先生やお友達から教えてもらったり、真似をしてみたりしているうちに、出来た!という瞬間がきます。
その後も失敗と成功を繰り返す中で、自分の指先でコツをみいだし、徐々に出来るようになります。
 
“I can’t!”が “I can do it!”に変わる、きらりと光る瞬間を、2023年もたくさん経験してもらいたい。
そんな思いで、寄り添っていきたいものです。

1月の幼稚園だより


											
つい先日のことです。
お外遊び中に、何をしているでもなく、退屈そうにぶらぶらと歩いている自分の担任クラスの子をみつけました。
とっさに、”I love you!”と言いながら両手で作ったハートから相手の子を覗き見ました。
すると、その子はニーッと笑い、”Thank you.”と小さな声で答えてくれました。
お隣にいたお友だちにも言ってみました。
”I love you!” するとはにかんだ表情で”No!”と言って地団駄踏み始めました。
彼女の向こう側にいたお友だちも同じで、二人で地団駄踏みながらどこかに行ってしまいました。
すかさず大げさに泣くふりをしていると、”What happened?(どうしたの?)”と寄ってきてくれた子がいました。
その子にも、”I love you!”とハートを作ると、その子は何のためらいもなく”Thank you! I love you, too!”と言い、私が両手で作ったハートの反対側から覗き込んできました。
ケラケラと笑いながら次々と”I love you!”を周りの子に言っていると、ほとんどの子が嬉しそうに”Thank you”、”I love you!”と答えてくれるではありませんか!
先程地団駄踏んでいた子たちが戻ってきたので、何度か言い続けていると、地団駄組の二人も”I love you, too!”と大きな声でとても嬉しそうに返してくれるようになりました。
実はこの言葉、あるButterfly さんが教室の扉から身を乗り出し、Origamiで作ったハートと共に私に差し出してくれた言葉でした。
あまりにも唐突に差し出された素敵なプレゼントに、戸惑い”Oh! Thank you. I love you, too.”と言ってみたものの、嬉しさともったいなさ、気恥ずかしさ、そして驚きが混ざった気持ちでした。
まさに、地団駄組の心境です。
けれども彼にもらったプレゼントは私の中で温かいまま確かに残り、私から他のお友だちに広がっていきました。
”I love you”連続ビームで遊んだ日、園庭は木枯らしが吹いていましたが、寒さを忘れるほどみんなでケラケラ笑い、ぽかぽかと体の中から温かくなった気がしました。


年末年始、ご家族で過ごす時間の中で、ぜひ、”I love you”ビームを発してみてください。
両手で双眼鏡を作るように丸を作り、両親指を合わせたまま下に伸ばします。
そして相手をハートの中に見ながら”I love you!”と言い、ハートを差し出します。
目には見えない温かいものが人から人へ広がっていく事、うけあいです。
Have a wonderful winter vacation!
 
 
 
 
 
 
 

12月の幼稚園だより

11月の第4木曜日はThanksgiving Day。
イギリスからアメリカ大陸に渡ったPilgrimと呼ばれる人たちが新しい土地での初めての収穫を神様に感謝したことが起源の行事です。
メイフラワー号でやってきたPilgrim達に作物の育て方を教えてくれたネイティブアメリカンの人たちを招いてお食事会をしたそうです。
 
KCKでも、毎年11月には子どもたちと共に”Thankful”という言葉に思いを巡らせる時を持ちます。
自分たちがどんなものに感謝の気持ちを持つか、言葉や絵で表現してもらいます。
 
数年前、Cocoonさんのお友だちが、“I am thankful for foods.(わたしは食べ物に感謝します)“と書こうとしていると、
隣の席の男の子が、“What? All the foods? I am thankful for ice cream, chocolate and all the snacks. But not the vegetables! (え? 食べ物なら何でも? ぼくはアイスクリームとかチョコレート、他のスナックなら全部好きだよ。でも野菜はいやだなあ!)”と言っているのが聞こえました。
なるほど。と思わされる言葉でした。
大人は「食べ物がある事がありがたい」と何の疑いもなく言葉にできます。
けれども5歳さんには5歳さんの理論があり、自分が好んで食べるものでないと“Thankful”の気持ちにはなれないのも無理はありません。
1年後、この男の子はButterflyさんになりました。そして、“I am thankful for lunch!(ランチ、ありがとう!) と、書いていました。
いつの間にか、お野菜も含めてほぼ毎回lunchを完食できるようになっていた彼は、昨年とは違う誇らしい気持ちをそのまま表現してくれました。
 
子どもたちは本当に素直です。
“I am thankful for my mom, and dad!(パパ、ママ、ありがとう!)” “I am thankful for my toys!( おもちゃに感謝!)”“I am thankful for Lambhorgini!(ランボルギーニに感謝!)”など、自分の気持ちをストレートに出せるのです。
“like”や“love”とつながっている場合もあるようですが、何度も何度も“Thankful”という言葉に思いを巡らせ、自分の身の回りの物に感謝することを少しずつ学んでいきます。
 
是非、ご家庭でもThankful(感謝)の気持ちに気づかせてあげてください。

11月の幼稚園だより

“Go Away!”という歌があります。
直訳すると、「あっち行け!」。
”Go away, big green monster.Go away! Go away! Go away big green monster. Go away!”と始まる歌です。
Big green monster, scary witch, white ghost などを「あっち行け!」と追いはらう歌です。
”Go away!”と歌う時、両手を大きくふってモンスターや魔女を追い払う動きをします。
KCKに通うお友だちの大半は、Preschool、あるいはPrepre-schoolから歌ってきたこのHalloween Song。
毎年この時期にこの歌が聞こえてくると、ひとりの恥ずかしがり屋さんを思い出します。
体が小さく、色白のその女の子は、おてんばではありましたが、声を出す事はめったにありませんでした。
10月のmonthly songとして”Go Away!”を聞いているうちに、彼女の体がむずむずしはじめて、”Go Away!”のタイミングで両手を動かすようになりました。
その後、突然、はっきりと”Go away!”と声に出して歌う声が聞こえた時、私はその初々しい響きに感動せずにはいられませんでした。
きっと、それまでも、外には聞こえない声が、彼女の内面に響いていたのでしょう。
そして、コップからお水がこぼれ出るかのようにごく自然に声として彼女から溢れ出た”Go away!”。
これこそが言語を習得していくということだ!と実感した瞬間でした。
「あっち行け! こっちに来ないで! あっちに行ってってば!」とモンスターや魔女を追い払う意気込みが、彼女の声やしぐさから伝わってくるようで、その場に居合わせたこちらの心が震えたのです。
彼女はその後、人生初のHalloween Partyで大泣きをし、わたしに抱っこされながら必死で”Go away!”と歌い、10月が終わるころのレッスンでは、誰よりも大きな声で、”Go Away!”と声を張りあげ、肩がもぎれんばかりに両手でモンスターを追いはらっていました。
 
そんな彼女は昨年度のButterfly さんでした。
卒園式では自分の言葉でスピーチをし、”A Million Dreams”をクラスメートと立派に歌って卒園することができました。
今はAfterschool生としてKids Creationに通ってくれています。
感情が大きく揺れる体験は、子どもの心の成長につながります。
毎日のKCKでの生活の中で、今月もたくさんの体験を積み重ねていきましょう。

10月の幼稚園だより

9月8日木曜日の朝、Kindergarten Festivalの為に浴衣や甚平姿で登園してくれた子どもたち。
どんよりとした曇り空の日でしたが、キラキラの笑顔で園内はいっぱいになり、まるでお日様が顔をのぞかせてくれたようでした。
先生たちも浴衣や甚平などを身にまとってのお出迎えとなりましたが、実は、前もって着付けの練習をしていたのです。
Festival前日、Erikoから浴衣の着付けのレクチャーを受けていたNancy!
なにやら驚いた様子で、”Oh, do I have to wear it so tight? (え!?こんなにぴったり着るものなの?)”と戸惑いの表情。
”Yes. It’s not a dress. Everything is tight when you wear a Yukata. And you have to walk like this…Don’t expect you can take usual one full step.
Your steps will be half steps. So you need to move in double speed if you don’t want to slow down.
(そう。ドレスと違って、浴衣ってぴったり着るものなの。歩き方はこんな感じ…いつもの歩幅では歩けないの。半分くらい。
だからスピードを落としたくないなら、二倍速で自分の脚を動かすの)”
と小さい歩幅でちょこちょこ歩いてみせると、
“Oh, I see. That’s why I have seen people wearing Kimono walking like that.
(ああ、なるほど。たしかに着物を着てる人がそんなふうに歩くのを見たことあるわ)”
としきりにうなずき、さっそくちょこちょこ歩きを真似していました。

昔の日本女性は、浴衣や着物で子どもを背負い、おむつをかえ、子育てをしながら家事もこなしていた事を想像すると、その忍耐力に脱帽するしかありません。
日本人の控えめで、繊細な、ていねいに物事を進める生き方、あるいは文化を、短い歩幅で歩く事でNancyが感じとっていたように見えました。
NancyはKenyaで生まれ、育ちました。
気候も、言語も、人々が受け継いでいる文化も、日本とは全く違う国です。
色々な国の先生達が日本の衣服を身につけ、一緒に日本文化を楽しむ大らかな姿は、子どもたちの記憶にかけがえのない体験として残ることでしょう。

10月は子どもたちが心待ちにしているHalloween Partyがありますね!
運動会の練習も始まっています。
外遊びの楽しい季節。
爽やかな秋風に吹かれながら、KCKのダイナミックな園庭を満喫したいと思います♪

9月の幼稚園だより

「食わず嫌い」という言葉があります。
実際に食べた事がないのに、「どうせ自分は嫌いで食べられない」と決めつけてしまう時に使います。
先日、ランチを食べていたCaterpillar さんが枝豆を残していたので、”Have you tried it yet?(食べてみたのかい?)“と聞くと、“No”との事。
“Why?(どうして?)”と聞くと”Because it’s green(緑色なんだもん)”と、言ってモジモジしています。
ちょうど半分に割れていた粒があり、お口に入れてあげると、最初はこわばっていた顔がニンマリ笑顔になり、”Yummy!(おいしい!)“の一言。
はじめての枝豆の味がよほど嬉しかったようで、次々と食べられるようになりました。
はじめての一口、はじめて何か新しい事実を知った喜び、はじめて何かができるようになった達成感。
人は、大人になるまでに、たくさんの「はじめて」を体験し、「知らないことを知る喜び」を経験することで少しずつチャレンジする心が持てるようになるのかもしれません。
 
大人にも色々な意味で「食わず嫌い」が残っています。
「自分にはこれは無理」「どうせ自分は」こんなふうに思いこんでいる事柄は案外多いのではないでしょうか。
大人は、「やらない理由」をつくる事が得意になってしまっているいる場合もあり、やっかいです・・・。
子どもより大人の方が「食わず嫌い」から抜け出すことが難しいですよね。
 
日々子どもたちと接していると、そのしなやかな心に感動します。
前日までチャレンジを拒否していた子が、ある日、ちょっとしたきっかけで出来るようになる事もあります。
子ども達がどんどん新しいことに挑戦するには、うまくいかなくても「挑戦した気持ちやプロセス」を認め、褒めてもらえる環境が必要です。
スクールで過ごす時間は、そんなきっかけやチャンスで満ち満ちています。
 
明日から9月。新学期のスタートです!
KCKの生活の中に、どんなチャンスが待ち受けているか、「いってらっしゃい」に希望を込めて明るく送り出してあげて下さい。

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