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Column 2024年6月

7月の幼稚園だより


									
 教室に色とりどりのプールバックが用意されたとたん、待っていましたとばかりに暑い日もやってきました。
Water playの始まりです。
ミストのように優しい水、雨のように降ってくる水、くるくると回る曲線が生きているように見える水、色々な水を触ります。
ある子は手を差し出して、静かに感触を確かめ、ある子は歓声をあげて、大はしゃぎ。ある子は濡れようか、どうしようかとウロウロした後、「えい!」とばかりにお水にグイッと近づきます。
 
 子どもたちが覚悟を決める瞬間、それはそれは素敵な表情を見せてくれます。
まだ濡れていない彼らの中で「お水、触ってみたいな」「冷たいかな」「濡れちゃっていいのかな?」「ドキドキするなぁ」といろんな思いが駆け巡るのです。
そして、本人の意思がその子を突き動かし、「えい!」と思い切りよく水に飛び込むその瞬間、なんとも言えない満面の笑みが顔中に広がります。
自然と「ひゃー」「きゃー」と声が出るお友だちもたくさんいます。
今まであれやこれやと思いを巡らせていたことは一気に吹っ飛んでしまい、心が解放される瞬間です。
その横顔をみていると、ああ、なんて素敵なんだろうと、うっとりします。
”You made a good choice! Good job!”と声をかけたくなります。
 
 ダイナミックにwater playを楽しんだ後、全身が濡れて体に張り付いた服を着替えるのは至難の技ですが、どのお友だちもCaterpillarさんからButterflyさんへ成長する中で、だんだん自分でできるようになっていきます。
彼らと一緒に生活する中で、慣れないことに戸惑い、躊躇している様子が見られる時、濡れたら着替えれば良い、転んだら起き上がれば良い、汚れたら洗えば良い、失敗してもやり直せる、と小さな出来事一つひとつにエールを送ります。
自分自身の感情に素直に、そして思い切って決断をし、行動できるようになってもらいたい。そして飛び込んだ先でたくさんの感動を体験してもらいたい。
そう願います。

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